Q:EndNote ライブラリ共有機能における共有データの所有権(共有主の権限)を譲渡する方法
現在 EndNote には、すでに共有設定を行っているライブラリの「所有権(共有主の権限)」を、別のユーザーに直接変更する(譲渡する)機能は実装されていません。
ただし、以下の手順を行うことで実質的に別のユーザーが新しい共有主としてライブラリを共有し直すことが可能です。
【補足】
EndNote ライブラリ共有機能の概要・設定方法については下記ページをご参照ください。
EndNote の共有(Share)機能を使用して、他の EndNote ユーザーとの共同研究をシームレスに進めましょう
共有データの所有権を移行する手順(機関ライセンス利用者かつ、機関内で引き継ぐユーザー向け)
現在の共有主(譲渡元)が、同期を実行しているウェブアカウントの登録メールアドレスをグループメール(共有メールアドレス)などの引き継ぎ可能なメールアドレスに変更して、そのアカウントを新しい共有主(譲渡先)に引き渡す流れになります。
【注意】
個人ライセンスにおいては複数名によるウェブアカウントの共有や譲渡を禁止しています。個人ライセンスのユーザーは「共有データの所有権を移行するための手順(個人ライセンスユーザー向け)」の項目をご参照ください。
ステップ1:現在の共有主(譲渡元)が行うこと
現在の共有主(譲渡元)が同期アカウントの登録メールアドレスをグループメールなどに変更し、新たに共有主となるユーザー(譲渡先)にアカウント情報を伝えます。
-
下記ページから同期を実行しているウェブアカウントにログイン
https://access.clarivate.com/login?app=endnote -
画面上方メニューから [オプション] → [Email アドレス] を選択
-
表示される画面の案内に従い、メールアドレスをグループメールなどに変更
-
必要に応じて [オプション] → [パスワード] からパスワードを変更
-
上記アカウントのメールアドレス・パスワードを新しい共有主(譲渡先)に伝える
【補足】
現在の共有主(譲渡元)が EndNote の利用を継続し、個人のデータで同期機能を使用する場合は、個人のメールアドレスで新たに同期用ウェブアカウント登録を実行し、そのアカウントをご利用ください。
ステップ2:新しい共有主(譲渡先)が行うこと
新たに共有主となるユーザー(譲渡先)が、譲り受けたウェブアカウントを使用して新規ライブラリで同期します。
【注意】
共有ライブラリの共有主は「共有ライブラリ」のみを同期することが推奨されます。もしこれまでに個人のアカウントで個人用のデータの同期を実行していた場合は、共有主となっている間はその個人のアカウントで同期することは推奨されません。
-
デスクトップ版 EndNote を起動
-
メニューバーの [File] → [New] を選択
-
新しいライブラリデータを名前を付けて、場所を指定して保存
※今後こちらのデータが共有ライブラリのマスターデータとなります
→ 新規ライブラリ画面が出現 -
続いて EndNote の設定(Preferences)画面を表示します
(Windows) メニューバーの [Edit] → [Preferences] を選択
(Mac) メニューバーの [EndNote (Ver.)] → [Settings] または [Preferences] を選択 -
出現した画面左から [Sync] を選択
-
表示された画面上の “EndNote Account Credentials” 欄に、譲り受けたグループメールのウェブアカウント情報を入力
→ [適用] または [Save] をクリックしてから画面を閉じる -
メニューバーの [Library] → [Sync] を選択
※”Warning” 画面が表示された場合は [はい] または [Yes] を選択 -
同期が実行され、共有ライブラリの文献データを受信します
-
以降、新たに共有主となったユーザーはこちらのライブラリデータでデータの更新や同期を実行してください
【補足】
- 所有権を受け取らない他の「共有相手」となっているユーザーは特に操作を必要としません。これまで通りご利用いただけます。
-
グループメールに所有権を持たせたまま運用することで、今後さらに所有権を引き継ぐ際に「ステップ2:新しい共有主(譲渡先)が行うこと」の手順のみで引き継ぎが可能となります。
共有データの所有権を移行する手順(個人ライセンス利用者向け)
新たに共有主となるユーザー(譲渡先)が共有ライブラリのマスターデータを現在の共有主(譲渡元)から受け取って、自身のアカウントで同期を行い、そこから共有相手を招待するという流れになります。
ステップ1:現在の共有主(譲渡元)が行うこと
現在の共有主(譲渡元)から、新たに共有主となるユーザー(譲渡先)にライブラリデータを渡します。
-
同期を実行している EndNote ライブラリを開く
-
メニューバーの [File] → [Compress Library (.enlx)] を選択し、任意の場所に名前を付けて圧縮ライブラリを保存
→ 指定した場所に単一の圧縮ライブラリデータ [ライブラリ名].enlx ファイルが作成されます【注意】
- ファイル名に全角文字は含めないでください
- ライブラリの容量が 4GB を超える場合は圧縮機能が使用できないため、代わりに [File] → [Save a Copy] を使用し、作成された「.enl ファイル」と「.Data フォルダ」の 2つをセットにして譲渡先にお渡しください。
- PC が拡張子を表示しない設定になっていると “.enlx” や “.enl” は表示されません。必ず拡張子を表示する設定にして拡張子をご確認ください。
- EndNote が使用する拡張子には “enlx” の他に “enl” や “enlp” などがあります。それぞれ異なる性質を持っていますので、必ず上記操作で作成したファイルであることをご確認ください。
-
作成されたデータを、新たに共有主となるユーザーへお渡しください
※ライブラリに添付されているファイルによっては容量が大きくなるので「USB に保存して渡す」や「外部のファイル転送サービスを使用する」ことなどをご検討ください。
【補足】
現在の共有主(譲渡元)が EndNote の利用を継続し、個人のデータで同期機能を使用する場合は、下記の操作がそれぞれ必要となります。
- ウェブアカウントに設定されている「共有相手」の削除
※新しい共有主(譲渡先)が共有相手を再設定する必要があるため、共有相手の削除は新しい共有主の操作が完了するまで控えることを推奨します。
デスクトップ版 EndNote メニューバーの [File] → [Share] を選択
→ 出現した画面に現在の「共有相手」が一覧表示されます。
右側の歯車アイコンから [Remove] を選択することで削除可能です。 - ウェブアカウント上に溜まっているデータを削除し、同期状況の初期化を行った上で個人のデータで同期を実行
詳細な操作手順は下記ページをご参照ください。(標題と状況は異なりますが、実行する操作は同じです)
Q:同期したらライブラリのデータが削除されてしまう場合の対処法(同期状況の初期化)
ステップ2:新しい共有主(譲渡先)が行うこと
現在の共有主(譲渡元)から受け取ったライブラリデータを開き、自身の同期用ウェブアカウントに同期します。その後、共有相手を招待します。
【注意】
個人ライセンスでは同期用ウェブアカウントを複数作成することができません。「他者と共有するライブラリ」と「個人で同期するライブラリ」を分けることはできませんので、あらかじめご了承ください。
-
(本操作はこれまで個人のデータで同期をしていた場合のみ実行)
ウェブアカウント上に溜まっている個人のデータを削除し、同期状況の初期化を実行します。
詳細な操作手順は下記ページをご参照ください。(標題と状況は異なりますが、実行する操作は同様です)
Q:同期したらライブラリのデータが削除されてしまう場合の対処法(同期状況の初期化) -
譲り受けたデータ(.enlx または .enl と .Data)を PC 内のローカルな場所に保存
※同期を行うライブラリは原則動かさないことが推奨されるため、今後管理する予定の場所に保存してください。ただし、ファイルパスに全角文字が含まれないようにする必要があります。 -
保存したデータをダブルクリックで開く
・圧縮ライブラリデータ(.enlx)の場合
→ 同じ場所に通常のライブラリデータ(.enl ファイルと .Data フォルダ)が生成されます。今後は生成された通常のライブラリデータを使用します。
※圧縮ライブラリ(.enlx)はアイコンが似ていて紛らわしいので、解凍が正常に完了したらゴミ箱に移動させて構いません。
・通常のライブラリデータ(.enl と .Data)の場合
→ .enl ファイルを開くことでいつも通りそのライブラリデータを開くことができます。 -
自身のウェブアカウントとの同期を実行します。
メニューバーの [Library] → [Sync] を選択
※”Warning” 画面が表示された場合は [はい] または [Yes] を選択
※これまで同期機能を使用したことがない場合、アカウントを登録する必要があります。出現した画面にて [Sign Up] を選択して登録を実行してください。
アカウント登録方法の詳細は下記ページをご参照ください。
EndNoteの同期機能(Sync)を活用して、 いつでもどこでも文献情報にアクセスできる環境にしよう
→ 同期が実行されるので、完了するまでお待ちください。 -
「共有相手」を設定します。設定方法は下記ページをご参照ください。
EndNote の共有(Share)機能を使用して、他の EndNote ユーザーとの共同研究をシームレスに進めましょう
※上記ページ内の「共有主の操作」と「共有相手の操作」ともに必要となります。
※「共有相手」のメールアドレスなどの情報は譲渡元の方にご確認ください。
以上