EndNote活用ヒント集

EndNote の共有(Share)機能を使用して、他の EndNote ユーザーとの共同研究をシームレスに進めましょう

他のEndNoteユーザーと同じ文献情報を見ながら研究を進めたい、共同執筆したいと思ったことはありませんか? EndNoteにはライブラリ共有(Share)機能が実装されているので、そのような場合は本機能を利用してみましょう。

※本項では自身のライブラリデータを共有するユーザーと、その共有ライブラリのデータを受け取るユーザーが登場します。説明の都合上、自身のライブラリデータを共有するユーザーのことを「共有主」、共有データを受け取るユーザーのことを「共有相手」と記載します。


目次

共有機能の制限について

EndNoteの共有機能は、「共有主」が「共有相手」として設定できる人数に上限を設けています。上限はバージョンによって異なります。

EndNote 20.2 以上: 400名まで共有可能
EndNote 20.1: 200名まで共有可能
EndNote X8~20.0.1: 100名まで共有可能
EndNote X7.2~X7.8: 15名まで共有可能
※「共有主」も上記人数に含まれます。
※ライブラリ共有機能は EndNote X7.2 から実装されました。X7.1 以下のバージョンではご利用になれません。

※ライブラリ共有機能が実装されているバージョンであれば「共有主」と「共有相手」の使用バージョンが異なっても本機能をご利用可能です。

※上記は「共有主」が自身のライブラリを共有する相手の人数の制限です。
「共有相手」となることに対する制限はありません。つまり何人からでも「ライブラリの共有を受ける」ことは可能です。

※上記人数の上限は、EndNoteウェブアカウントのプレミアム期限内の間のみ適用されます。プレミアム期限を過ぎると上記制限の範囲内でも新規の「共有相手」を招待することができなくなります。プレミアム期限については下記ページをご参照ください。
▼参考 転送・同期・共有機能用ウェブアカウントの期限について

共有機能を使用する前の準備

共有機能を利用するには「共有主」および「共有相手」の双方が EndNote の同期機能を設定しておく必要があります。同期機能の概要および設定方法は下記ページをご参照ください。
▼EndNoteの同期機能(Sync)を活用して、 いつでもどこでも文献情報にアクセスできる環境にしよう

※共有機能で共有されるデータは、「共有主」が同期機能で同期を行っている添付ファイルを含むすべてのデータが対象となります。共有するデータを一部に制限したり、同期しているライブラリとは別のライブラリを共有したりすることはできません。論文 PDF の著作権への配慮や個人情報が記載されているファイル、自身の非公開の情報(研究データや成果)などを共有しないよう、十分にご注意ください。

まずは「共有主」から「共有相手」に招待メールを送ります。

「共有主」の操作

  1. 同期を行っている EndNote ライブラリを開き、メニューバーの [Library] → [Sync] を選択して念のため同期を実行する

  2. 同期が完了したら、メニューバーの [File] → [Share] を選択

  3. [Sharing] 画面が出現します。

    画面真ん中の [Invite More People] 欄に「共有相手」として追加したいユーザーのメールアドレスを入力します。(半角カンマで区切ることで複数入力可)
    → [Invite] ボタンをクリック
    ※[Permission] 欄で、今回招待する「共有相手」の編集権限の有無を設定可能です。
    ※一番下の入力欄に「共有相手」に向けたメッセージを入力できます。(任意)
     日本語などの全角文字は文字化けしてしまうので、英語でご入力ください。

    ※本画面の詳細についてはこちらをご参照ください。

以上の操作で、設定した「共有相手」に招待メールが送信されます。

次は「共有主」から送られてきた招待メールを「共有相手」が承認します。

「共有相手」の操作

  1. メールボックスに受信した招待メールから承認(Accept)するためのボタン、またはURLをクリック。
    ※ご利用のメールソフトがhtml形式に対応しているかによってメールの表示内容が異なります。

    ※画面例1
    ※画面例2
  2. 承認するためのウェブページがインターネットブラウザで開きます。 [Sign In with your EndNote account] 欄にご自身の同期用 EndNote ウェブアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して [Accept] ボタンをクリック

  3. 切り替わった画面を上にスクロールし、画面上に "Invitation accepted." と表示されていれば承認完了です。承認完了後はインターネットブラウザを閉じてしまって構いません。

  4. デスクトップ版 EndNote の画面に戻り、メニューバーの [File] → [Open Shared Library] を選択

  5. 共有を承認した「共有主」のメールアドレスが一覧で表示されます。 開きたい「共有主」のメールアドレスを選択して [Open] をクリック

  6. 「共有主」のデータを受け取るためのライブラリが自動的に新規作成され、「共有主」のウェブアカウントとの同期が実行されます。同期が完了するまでお待ちください。

    ※通常ライブラリ名が表示される箇所(画面上方)には「共有主」のメールアドレスが表示されます。
    こちらを確認することで自身のライブラリデータと区別することができます。

    ※「共有主」が同期をしているライブラリデータの容量によっては同期が完了するまで時間がかかります。完了するまで他の操作をすることはお控えください。
    ※共有ライブラリのデータはパソコン内に保存されるので、次回以降は最後に同期した時点と最新データの差分のみの同期で済みます。
    ※上述の通り、「共有主」のデータを受け取るための新規ライブラリが作成されます。自身のライブラリに「共有主」のデータが追加されるわけではありません。

同期が完了すると、自身のライブラリと同様にご利用いただけます。
※「共有主」から編集権限が与えられていない場合はデータに変更を加えることはできません。

共有ライブラリに変更を加えたらメニューバーの [Library] → [Sync] を選択して同期を実行してください。「共有主」のウェブアカウントに変更が反映されます。

※共有ライブラリを閉じたあと再度開く際はメニューバーの [File] → [Open Shared Library] の操作をあらためて実行します。

【注意】

共有ライブラリのデータは通常のライブラリとは異なる形式で「共有相手」のパソコン内に保存されます。通常とは異なる形式ですので、「共有相手」がメニューバーの [File] → [Save a Copy] や [Compress Library] でデータのコピーを作成しても正常なコピーは作成されません。共有ライブラリのデータのバックアップは「共有主」が作成して管理してください。


[Sharing] 画面の詳細

■画面上部に表示されている各項目について

  • [Sharing with] 欄:現在の「共有相手」、招待をしている相手のアカウント名やメールアドレスの一覧を表示
  • [Permission] 欄:「共有相手」に与えている編集権限の有無を表示(X9以降)
  • [Status] 欄:現在の「共有相手」の状態を表示
    ”Member”=招待を承認済み / ”Pending”=招待を未承認
  • 各「共有相手」右側の歯車から「共有相手から取り除く(Remove)」、「招待を未承認の相手に招待を再送(Remind)」、「編集権限の変更(Read Only / Read & Write)」の操作が可能です。
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