AI アシスタント応用編:効率的にコードを作成、階層化しよう

質的研究のコーディングにおいて、前もって大きな概念を決めずに、小さな切片を拾い集め、そこから大きなコードに集約していく手法を取ることがあります。
そのような場合に便利な機能が “In Vivo コード”です。 

“In Vivo コード” はデータ上で選択した切片がそのままコード名としてコーディングされる機能です。

コード名を決めることなく切片を収集できる便利な機能ですが、選択範囲がそのままコード名になるため、名前が長くなりすぎる場合があります。

そのような場合でも、AI アシスタント機能を利用すれば、切片の内容を要約し、簡潔なコード名として作成することが可能です。

目次

AI アシスタントによるコード名の要約手順

AI アシスタントを利用したコーディングの操作手順は以下の通りです。

  1. コーディングするデータを詳細ビュー上で開き、コーディングする箇所を選択し右クリック → [AIアシスタント:テキストの要約] を選択

  2. 出現した画面にて[AI利用規約] をクリック

  3. ブラウザ上に表示された利用規約を確認し、チェックボックスにチェックを入れ [OK] をクリック

  4. [概要言語] を 「日本語」、[概要の長さ] を「短い」に指定し [生成する] をクリック

  5. 生成された要約を確認
    ※ [生成する] をクリックすることで新たな要約を再出力することができます

  6. 要約に問題がなければ、その内容をコピーし、[キャンセル] をクリック
    ※ [OK] をクリックするとデータ上に注釈として追加されます。

  7. データに戻り、選択していた箇所を右クリックし [選択部分をコード] をクリック

  8. 出現した画面にてコードを作成する場所を選択し [新規作成] をクリック

  9. [新規コード] 名にコピーした要約をペーストし、[選択部分を‘新規コード’にコード] をクリック

ナビゲーションビューからコードの保存場所を開くと、作成したコードを確認できます。

作成したコードの階層化(親コード・子コード)

上記手順にて作成したコードは、いくつかの大きなコードにまとめ階層化し、整理することができます。
階層化されたコードの上位コードを「親コード」、下位コードを「子コード」と呼びます。

子コードから親コードにまとめる操作手順は以下のとおりです。

Step1:共通概念での親コード作成

  1. コードのリストビューの空白部分で右クリックし、[新規コード] を選択

  2. [コード名] 欄に親コード名を入力し [OK] をクリック

    ※ [子からコーディングを集約] にチェックを入れると子コードの内容を親コードに集約することができます。

Step2:ドラッグ&ドロップによるコードの階層化

  1. 階層化する子コードを選択(複数選択可)

  2. 作成した親コードに向けてドラッグ&ドロップ

    親コードの下に子コードが移動しコードが階層化されます。

    階層化された親コード、子コードは、そのまま「カテゴリー」、「サブカテゴリー」としてもご活用いただけます

以上が、AI アシスタント機能を利用し作成した子コードからコードを階層化する操作になります。

AI アシスタントによる要約と階層化の操作を組み合わせることで、データの小さな切片から意味のある大きな概念へと、コードを体系的に整理することが可能です 。
ぜひ、この手法を活用することでコード作成と整理を効率化し、分析の深化にお役立てください。

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