Q:レコードに添付したファイルを開くことができません

Answer

EndNote ライブラリに保存した文献情報(=レコード)に、パソコン内のファイルを添付することが可能です。
EndNote からそのファイルを開こうとしたときに"This URL [ファイルパス] could not be launched" というメッセージが表示されアクセスできないことがあります。

原因

本件が発生する原因として、主に下記の2つが考えられます。

  • EndNote に添付したファイルのリンクが切れている
  • EndNote から別のアプリケーションでファイルを開こうとしたときに、連携がうまくいかず、正常に動作しない

対応方法

まずは上記のどちらの原因なのかを確認します。

EndNote X6 以降

  1. EndNote ライブラリ画面で [All References] を表示している状態でメニューバーの [Tools] → [Find Broken Attachment Links] を選択

  2. 作成される [Broken Attachments] グループに表示されているレコードは添付ファイルとのリンクが切れていることを意味します。

EndNote X5 以前

  1. ファイルを開こうとしたときに表示されるメッセージ "This URL [ファイルパス] could not be launched" に記載されているファイルパスをPC 内で実際に開いてみて、ファイルの有無を確認

  2. ファイルがなかった場合、リンクが切れていることになります。

上記に当てはまらず、添付ファイルとのリンクが切れていないのに開けない場合は別アプリケーションとの連携がうまくいっていない可能性が高くなります。

リンクが切れている場合

リンクが切れてしまう原因は、絶対パスによる管理と相対パスによる管理のどちらで管理しているかで異なります。

  • 絶対パスで管理している場合
    添付したファイル名、またはそのファイルが保存されている場所を表示するまでの経路となっているフォルダ名を変更しただけでリンクが切れてしまいます。
    ファイル自体を見つけ出すことは容易だと思いますので、EndNote ライブラリの該当レコードの詳細画面の [File Attachment] 欄からリンクが切れているファイルを一回削除し、見つけ出したファイルを改めて添付してください。
  • 相対パスで管理している場合
    通常の操作ではリンクが切れることは考えづらいです。よくお問い合わせをいただくケースは、EndNote のライブラリファイルを移動させた、またはファイル名を変更させたとき、セットになっているもう片方のライブラリデータを移動しなかったり、名前を変更しなかったりしながらライブラリを開き、添付ファイルを含めた様々なデータを損失させてしまった、というものです。(※)
    本件の場合、新しい [ライブラリ名].Data が [ライブラリ名].enl と同じ場所に作成されますが、その [ライブラリ名].Data は情報不足のデータなのでゴミ箱に移し、元々セットだった [ライブラリ名].Data を [ライブラリ名].enl と同じ名前、保存場所に移し、[ライブラリ名].enl を起動すれば元の状態に戻せる可能性が高いです。
    元々の [ライブラリ名].Data を紛失してしまった場合は、残念ながら元に戻すことはできかねますので、EndNote ライブラリの該当レコードの詳細画面の [File Attachment] からリンクが切れているファイルを一回削除し、改めてファイルを添付してください。

※豆知識
EndNote のライブラリは基本下記の2つのデータで構成されています。
・[ライブラリ名].enl ファイル
・[ライブラリ名].Data フォルダ

この2つのファイルは同名で、かつ同じ場所に保存されている必要があります。
※Macintosh では [ライブラリ名].enlp の単一ファイルで管理することも可能です。
 ただし、[ライブラリ名].enlp の中には上記2つのデータが含まれています。

アプリケーション間の連携がうまくいっていない場合

添付ファイルを開くアプリケーションを変更することで正常に動作するようになることがあります。特に PDF を添付する場合が多いと思いますので、PDF を例として下記に記載します。

PDF 閲覧アプリである Adobe Reader のバージョンによっては、EndNote のような別のプログラムから PDF を開くときの動作がうまくいかない場合があります。
最新の Adobe Reader を再インストールすることで解消する場合がありますので、お試しください。
Adobe Readerのダウンロードページ(外部サイト)

または、Foxitという PDF 閲覧用のフリーソフトでも問題ないことが確認されています。
Foxit の製品ページ(外部サイト)
※Foxit のインストール後は、PDF を開く既定のプログラムに Foxit が指定されているかご確認ください。

以上

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