NVivoユーザーインタビュー 熊本大学 谷川 千春 先生

公衆衛生看護学がご専門で、現在(2025年5月時点)は発達障害のあるお子様を持つ親の支援方法について研究をされている谷川千春先生にNVivo を利用したきっかけや便利だと思った機能を伺いました。谷川先生は「熊本大学医学部保健学科紀要」に掲載の「知的障害を伴わない発達障害児の親への移行の促進因子と阻害因子 : 母親の語りの質的分析から」でも NVivo をご活用いただいています。

※記事内に使用している NVivo 画面は説明用のサンプルです。谷川先生の研究で使用されたものではございません。

Q1. NVivo を使用されたきっかけは?

それまではエクセルでインタビューデータのカテゴリー分けをしていたのですが、作業量が煩雑になったためです。研究対象者数はそんなに多くはなかったのですが、一人当たりの語りがとても多かったので、なにか良いツールはないだろうかと色々と探していたときにNVivo を見つけました。また、上司もNVivo を使っており、具体的にどういうふうに使ったらいいよという助言まではいただいてはなかったのですが、複数の方から名前は聞いたことのあるツールでしたので、一番使い勝手もいいのかなと思い購入しました。

Q2. ご購入の前に何か気になった点などはありませんでしたか?

私自身がこういった機械関係の利用には慣れていないのと、ツール特有の専門用語を理解して、利用できるのかという不安はありました。

Q3. ご購入後にそういった不安は払拭されましたか?

購入して間もないため、まだ基本的なコーディング機能の利用が中心ですが、操作画面はWindows のインターフェースと近いので、どこに何があるのかといったことは苦労せずに使えた印象はあります。

Q4. エクセルと比較したときにNVivo が役に立ったことは何かありますか?

1クリックでコードからもとのインタビューデータにリンクして、ローデータを確認することができるのが一番良かったですね。エクセルでコーディングしていたときは、「この語りの内容と似た語りがどこかにあったけど、誰の語りだったっけ?」というのを記憶をたどって探していました。番号もつけておくのですが、作業が煩雑になってくるとセルがいつの間にかずれていたりと人為的なミスが起こってしまうこともありました。NVivo だと誰の語りだったのかというのが一目瞭然で分かるので、そこが一番良いなと思いました。

コードと元データの紐づけも管理可能!


NVivo で作成したコードをエクセル形式で出力することも可能!

参照:NVivo の出力機能を活用しよう

Q5. 自動コーディングやAI アシスタント機能は利用されていますか?

AI による子コードの提案機能は利用したことがありますが、自分の中でしっくりくる結果にならず、現在は自分でコードを作成しています。ただ、孤独に分析作業をしているときに、そういうパートナー的な形で、コードの提案をしてくれるのはとても心強いなとも思います。語りの中の共通項を探すのにはすごく向いてるのではないかと思うので、今後はAI アシスタント機能をもう少し活用してみたいと思います。

AI による子コードの提案機能

参照:NVivo 15 新機能:AI アシスタントで質的研究を効率化しよう

Q6. NVivo を利用していく中で不便に感じたところなどはありますか?

NVivo でできることはたくさんあるのだろうなと思うのですが、あまりに機能が豊富すぎて、今の自分に活用できる機能がどれなのかわからないということがあります。研究者は研究以外にもやることが多く、NVivo の豊富な機能を十分に理解・活用する時間が取れていないことが課題です。そのため、「こういうことに困ってます」と言ったときにぱっと使い方や解決策をご提示いただけるとすごく助かります。

ユサコのNVivo サポート体制

弊社よりNVivoをご購入いただいた方には以下のサポートをご提供します。

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  • 日本語操作ガイドのご提供と専門スタッフのテクニカルサポート
    ※ 具体的な研究内容や分析手順に関するご質問やご相談についてはご対応できかねます。

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