NVivo の出力機能を活用しよう

NVivo で分析を進めていると、コーディングの途中経過をExcel で出力して確認したい、またはコーディング結果を共同研究者と共有したい、発表資料や論文で利用したいなどの場面があるかと思います。NVivo ではコード情報をExcel やWord など様々な形式で出力することが可能です。このページではNVivo で利用できる各種コード出力機能の使い方をご紹介します。
※なお、このページではNVivo 15 Windows 版を使ってご説明しております。


目次

コード出力機能の種類

コード情報の出力には大きく分けて「エクスポート機能」と「テキストレポート機能」の2種類があります。各機能により出力内容やファイル形式が異なるので、目的に応じて使い分けましょう。

※テキストレポート機能はWindows 版のみで利用可能


エクスポート機能(コードリスト)

プロジェクトのリストビューに表示されているコードのリストをWord や Excel 形式で出力することができます。

  1. ナビゲーションビュー上で、エクスポートしたいコードが格納されているフォルダを選択

  2. リストビュー上の空白部分で右クリックし、[リストをエクスポート] を選択

  3. ファイル名とファイル形式、保存場所を指定して保存
    ※リストビュー上に表示されている項目が出力されます。

    ※ファイルの種類のプルダウンをクリックすると、出力形式を変更することができます。

Excel 形式で出力した結果

Word 形式で出力した結果


エクスポート機能(コードサマリ)

詳細ビューの[サマリ] タブに表示されている内容をWord や Excel 形式で出力することができます。

  1. コードを開き、画面右側のタブを [サマリ] に切り替える

  2. 空白部分で右クリックし、[コードをエクスポート] を選択

  3. [エクスポート] 項目で [サマリービュー] を選択し、[参照] ボタンをクリック

  4. ファイル名とファイル形式、保存場所を指定し、[保存] をクリック

  5. [OK] をクリック

Excel 形式で出力した結果

Word 形式で出力した結果


エクスポート機能(リファレンス)

コードのコーディング内容をWord 形式で出力することができます。

  1. コードを開き、画面右側のタブで [リファレンス] を選択

  2. リファレンスビュー上で右クリックし、[コードをエクスポート] を選択

  3. [エクスポート] 項目で [リファレンスビュー] を選択し、[参照] ボタンをクリック

  4. ファイル名とファイル形式、保存場所を指定し、[保存] をクリック

  5. 追加で出力したい項目にチェックを入れ、[OK] をクリック

Word 形式で出力した結果


エクスポート機能(コードブック)

コードブックとは、コードのリストとその説明を記述したファイルです。コードブックを出力することで、他の人と作成したコードを共有し、レビューすることができます。

【注意】

本操作ではコーディング内容を出力することはできません。
コーディング内容も出力したい場合は、テキストレポート機能 をご利用ください

チームで共同編集する際には、各コードの説明を記載し、コードブックをチームで共有することで、チームメンバーが各コードの意味や役割を理解することができます。

  1. 説明を入力したいコードを右クリックし、[コードプロパティ] を選択

  2. [説明] の項目にコードの説明を入力し、[OK] をクリック

  3. リストビュー上の空白部分を右クリックし、[コードブックをエクスポート] を選択

  4. [参照] ボタンをクリックし、ファイル名と保存場所を指定

    ※ 保存形式でWord や Excel を選択できます

  5. [OK] をクリック
    ※ ファイルとリファレンス数も出力したい場合は、画面左下の項目にチェックを入れる

出力が完了すると、自動的にコードブックが開きます。コードブック上で各コードとその説明を一覧で確認することができます。

Word 形式で出力した結果

Excel 形式で出力した結果


エクスポート機能(コンテンツ全体)

コードのコンテンツ全体をHTML ページとして出力することができます。NVivo を持っていない人と調査結果を共有したい場合に便利です。

  1. リストビュー上で出力したいコードを右クリックし、[エクスポート] > [コードをエクスポート] を選択

  2. [エクスポート] 項目で [リファレンスビュー] を選択し、[参照] ボタンをクリック

  3. ファイル名と保存場所を指定

  4. 追加で出力したい項目にチェックを入れ、[OK] をクリック

出力されたHTML ファイルはブラウザ上で確認することができます。

ほかの方に共有する場合は、出力されたHTML ファイルとフォルダをお渡しください。

【注意】

出力対象のコードを複数選択することは可能ですが、ファイルはコード別に出力されます。1つのファイルにまとめて出力することはできません。


テキストレポート機能

テキストレポート機能を利用すると、コード名とコーディング内容をエクセル形式で出力することができます。

  1. メニューの[共有] から [新規テキストレポート] をクリック

  2. [表示] 項目で [コード] を選択し、[次へ] をクリック

  3. 画面左側の[使用可能なフィールド] から出力したい項目を選択し、画面中央の[>] ボタンをクリック

    ※ 画面例では以下の項目を選択

    • コード
      • 名前
      • 階層名
      • 作成日
      • コーディングリファレンス数
    • コーディングされたファイルコーディングリファレンス
      • コーディングされたテキスト
  4. 出力項目の選択が完了したら、[次へ] をクリック

  5. [次へ] をクリック

  6. [名前] にレポートの名前を入力し、[デフォルトの出力ファイル形式] で出力形式を指定したら、[終了] ボタンをクリック

  7. 出力ファイルの保存先を指定し、[保存] ボタンをクリック

  8. 「テキストレポートの生成が完了しました」のメッセージ画面が表示されたら、[OK] をクリック

    → 指定した場所にファイルが保存されます

Excel 形式で出力した結果

【補足】

プロジェクト内のすべてのコードが出力されます。出力対象のコードを選択することはできません。

作成されたレポートはプロジェクトの[レポート] > [テキストレポート] フォルダに保存されます。保存されているレポートをダブルクリックすると、再度ファイルを出力することができます。


まとめ

NVivo は様々な形式でプロジェクト内のデータを出力することが可能です。出力機能を利用してNVivo の分析データをぜひ活用してみてください。

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