QDPX ファイルとは?その圧倒的な利点
研究プロジェクトは、必ずしも一つのソフトウェア内で完結するとは限りません。共同研究者が別のツールを使っていたり、所属機関の変更で環境が変わったりすることもあるでしょう。そこで重要な役割を果たすのが QDPX ファイル です
QDPX は、異なる質的研究分析ソフト(QDAソフト)間でデータを交換するために設計された、世界標準の共通規格(REFI-QDA)です。NVivo でこの形式を活用することには、以下の大きな利点があります
- ソフトウェアの垣根を越えた共同研究:
例えば、あなたが NVivo を使用し、共同研究者が MAXQDA や ATLAS.ti を使用していても、QDPX 形式を介することで、コーディング体系やメモ、ソースファイルを維持したままプロジェクトを共有できます。 - 研究プロセスの透明性と再現性:
「どのソフトでも開ける」状態でデータを保存することは、研究のオープンサイエンス化や、外部監査に対する透明性の確保にもつながります。
本ページでは NVivo 15 Windows 版を使って QDPX ファイルの取り込み方法とエクスポート方法をご説明します。
他のソフトから NVivo へ QDPX ファイルを取り込む
Step 1
他の質的研究分析ソフトから QDPX ファイルをエクスポートします。
例:MAXQDA から QDPX ファイルをエクスポートする方法
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MAXQDA を起動しプロジェクトを開く
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[ホーム] タブから [プロジェクトを保存する] をクリック
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出現した画面にてファイル形式を [REFI-QDA プロジェクト(.qdpx)] を選択
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ファイル名と保存場所を指定し [保存] をクリック
※ エクスポートしたファイルの拡張子が [.qdpx] となっていることを確認してください。
Windows PC で拡張子が表示されていない場合は、拡張子を表示させてください。
Step 2
QDPX ファイルを NVivo に取り込む
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NVivo を起動し [ファイル] をクリック
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[開く] を選択し [参照] をクリック

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ファイル形式を [REFI-QDA プロジェクト(.qdpx)] に変更後、QDPX ファイルを選択し [開く] をクリック
※ファイル形式を [REFI-QDA プロジェクト(.qdpx)] に変更しないと QDPX ファイルを選択することができません
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次の画面で [参照] をクリック

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保存場所を指定しファイル名を入力 → [保存] をクリック

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コード色を引き継ぐ場合は [コードの色をインポート] にチェックを入れ [変換] をクリック

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変換したプロジェクトファイルを開き各アイテムを確認

NVivo から QDPX ファイルをエクスポートする
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NVivo を起動しプロジェクトを開く
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[共有] タブから [プロジェクトをエクスポート] をクリック

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[エクスポート先] を [REFI-QDA プロジェクト] に指定し [参照] をクリック

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保存先とファイル名を指定し [保存] をクリック

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[OK] をクリック

【注意】
- QDPX は「共通規格」であるため、各ソフト独自の特殊な機能(例:NVivo 固有の複雑なクエリ結果や、特定のリンク属性など)は完全に再現されない場合があります。詳細はこちらのページの「 Limitations 」項目をご参照ください。
- 大容量のメディアファイル(動画など)が含まれる場合、QDPX の生成に時間がかかることがあります。
- NVivo の最新アップデートを適用しておくことで、REFI-QDA 規格との互換性が最も安定します。
まとめ
QDPX ファイルを活用することで、自身の知見や分析プロセスを自由に持ち運び、世界中の研究者と手を取り合うための「共通言語」を手に入れることが可能です。
プロジェクトの柔軟性を高め、より広い視野でデータ分析を進めるために、ぜひ QDPX ファイルの運用をご検討下さい。
参考ページ
The REFI-QDA Standard
https://www.qdasoftware.org/
REFI-QDA Standard(NVivo ヘルプページ)
https://help-nv.qsrinternational.com/15/win/Content/projects-teamwork/refi-qda%20standard.htm