質的研究はインタビューの分析だけでなく、自由回答を含むアンケート調査の分析もつきものです。質的研究支援ソフトであるNVivoはアンケートの分析も支援します。
エクセルファイルなどの表形式のアンケートデータをカンタンに取り込むことができ、取り込んだデータは様々な形で分析・可視化が可能です。
詳しいアンケート取り込み・分析の手順については「NVivoにアンケートを取り込んで分析をしてみよう」をご覧ください。
柔軟な分析を可能にするアンケート取り込み
NVivoはTXT、XLS、XLSX、CSV形式のスプレッドシートやアンケートのインポートに対応しています(for MacはXLS、XLSXのみ対応)。
NVivoではアンケートの回答者はケースとして取り込み、選択回答形式の回答はそのケースの属性として取り込まれます。
そのため、NVivo内で各回答者を「ID-◇◇ 性別-○○、設問1の回答-はい」というような、属性を付与した形で扱うことができます。クロス集計機能と合わせることで、例えば「設問1に'はい'と回答した人の自由回答」という集計・表示もカンタンです。
自由回答形式はコーディング可能なフィールドとして読み込まれ、同時にコードが作成されます。
自由回答形式の質問は、個々の質問ごとにコードが作成されるので、各質問に対する回答だけを集約して確認することが可能です。自由回答として取り込んだデータはコーディングも可能です。
可視化機能を使うことで、より詳細な分析が可能に
クロス集計
選択回答形式で取り込んだ属性と自由回答をクロス集計することで、例えば「男女別 地域別」の「△△△△△(質問内容)」に対する回答だけを抽出するなども容易です。多重クロス集計も可能です。
比較もすぐにできるので、表計算ソフトなどよりもカンタンに属性による違いなどを見ていくことが可能です。集計結果はパーセンテージ表示も可能なので、比率もすぐにわかります。作成した表はエクセルやSPSS用の形式でエクスポートすることも可能なので、統計分析にもデータを利用できます。
行列コーディング
プロジェクトアイテム(ファイル、ケース、コード、分類など)、または属性をかけあわせてコーディングを集計することが可能です。表形式、グラフで確認することができるので、属性による違いをわかりやすくつかむことが可能です。集計結果はパーセンテージ表示も可能なので、比率もすぐにわかります。
行列コーディングで作成した表はエクセルやSPSS用の形式でのエクスポートも可能なので、統計用のデータとしても使用可能です。
グラフデータは画像として保存、エクスポートも可能なので、資料へ添付することもできます。
ワードクラウド
ワードクラウドを使用し、自由回答の各質問における頻出語を可視化することも可能です。
アンケートサービスからのデータ取り込み
SurveyMonkeyやQualtricsなどのアンケートWebサービスから直接取り込みも可能です。事前にファイルをダウンロードして用意する必要がなく、手間もかかりません。