Primo Research Assistant の概要
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自然言語で学術情報を検索することができ、回答として、利用者の質問に役立つ可能性のある5つのドキュメントを特定します。
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各ドキュメントの説明・要約から最も関連性の高い情報を抽出して回答の概要を作成します。
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この概要には、概要を生成するために使用されたドキュメントへのインライン引用が配置され、概要の各部分がどのドキュメントから生成されたのか、明確に確認できます。
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これらのドキュメントを使用して、トピックをさらに深く掘り下げたり、ツールが作成した回答の概要に関する事実確認を行えます。
Primo Research Assistantは"Primo VE"のすべてのユーザーが利用できます。利用するにはログインが必要になります。
Primo Research Assistant の手法
Primo Research Assistantは、RAG(Retrieval Augmented Generation)アーキテクチャを経由して、LLM(Large Language Model)の言語機能と、Central Discovery Index(CDI)にインデックスされた資料の情報を組み合わせています。
質問への回答は以下の様に生成されます。
- クエリの変換
質問はLLMにてORで結ばれたクエリのバリエーションを含むブール型のクエリに変換されます。 - 結果取得
ブール型クエリは、CDIへ送られます。 - 再ランク付け
トップの結果(最大30件)は、エンベッディングを行い再ランク付けし、最も適した5つのソースを特定します。 - 概要の作成
検索結果5件がLLMに送られアブストラクトに基づき、インラインの参考文献を含む概要を作成します。 - レスポンス・デリバリー
概要とソースがユーザーに返されます。
言語サポート
利用者は任意の言語(母語)で質問することができます。 Primo Research Assistantは、任意の言語と英語の両方で資料を検索し、回答は質問した言語で表示されます。
※ 対応する言語サポートは変更される場合があります。現在、OpenAIの GPT-4 mini使用しています。
対象
次の例外を除き、CDIのメタデータと抄録の全てが対象です。
- ニュースコンテンツ
- CDIコレクションリストで「検索無料」と表示されていないコレクション
(Subscription A&I Database) - ツールを効果的に実行するためのメタデータおよび抄録が不十分なソース
- 撤回・差し戻しされた情報
- APA, DataCite, Elsevier, JSTOR, Code Nastコレクション
- アグリゲーター・コレクションを経由した上記出版者の情報
Primo Research Assistant利用方法
Primo VEのメインメニューから呼び出すか、検索結果一覧に表示されるWidgetからリンクしてPrimo Research Assistantを呼び出します。
Primo Research Assistantを活用するためには、学術的または科学的なトピックについて明確かつ詳細に質問することが不可欠です。質問はできるだけ具体的に、質問・依頼の形式で行います。
注意
現在、フォローアップの質問には対応していません。それぞれの質問は独立しています。
例えば、「夏目漱石の最も重要な作品はなんと言うか?」と質問した場合その作品の内容を質問することはできません。
この場合、質問に関連するすべての情報を含める必要があります。
例えば、「夏目漱石の吾輩は猫であるの内容は?」と言った具合です。
右側のパネルに質問を入力した後に表示される画面
出典: 上位5件の引用を表示します。出典を選択するとセクション下部にその抄録を表示します。5つの出典はすべて「Sources Section」の下に記載されます。出典の番号を選択すると、「Sources Section」の該当する出典にフォーカスが移ります。
PDFをダウンロードボタン: Quicklinks機能を利用して、利用者がPDFをダウンロード
全文オンラインボタン:ユーザーが論文の全文を表示できるようにします
詳細を見るボタン:Primoの詳細画面に遷移します。
概要: インライン参照を含め、上位5件の出典が質問にどのように回答しているのかを概説します。
関連する研究上の質問: 利用者が追加のリサーチ情報を見つけたり、トピックについて学んだりするために選択できる、関連する追加の質問を提示します。
左側のパネルに表示される画面
検索履歴
各トピックで最初に行われた質問が一覧表示されます。
新しいトピックをはじめるを使用しない限り、Primo VEセッション中のすべての質問は一つのトピックに追加されます。
異なる分野の質問を行う際は、分野ごとに新しいトピックを作成することを推奨します。
検索履歴内のトピックを選択すると質問と回答が表示されます。