Alma Starterの転換契約に対する取り組み
近年、オープンアクセス出版を提示する出版者との契約が増えています。
オープンアクセス出版の出版費用を負担するために、図書館に資金の管理を任せている大学もあります。
Alma (Stater)では、転換契約を表すライセンスを作成することができます。
この転換契約用ライセンスには、他のライセンスタイプで利用可能なすべての項目に加え、トークンの数を示す機能や、ライセンスが制限付きか無制限かを示す機能が付与されています。
これにより、大学・機関はオープンアクセスのワークフローを把握し、トークンを適切に利用しているかを確認する事ができます。
オープンアクセスワークフロー
ジャーナル購読中心の世界からオープンアクセスへと移行しつつあります。
出版者との契約が増加していることは、オープンアクセス出版の可能性を示しています。
この流れを反映して、インフラ・規則・運用を更新する必要があります。
オープンアクセス処理に関与する人は複数存在し、以下が主なところです。
- 著者
- 図書館(機関)
- 出版者
図書館でトークンや費用を管理する時にAlmaのワークフローで管理することができます。
このワークフローは支出・資金調達(予算)を把握できます。
オープンアクセス要素に関する情報の保持
転換契約: "read"と"publish"を含むプロバイダーとの契約("Transformative agreement"タイプのライセンスとして提示)。
掲載依頼: 著者からの掲載依頼。利用可能なトークンがある場合、または無制限の場合、transformative agreementでカバー("APC"タイプのPOラインとして表示)。“APC”タイプのPOラインとして表示されます。
オープンアクセス管理
“transformative agreement ”タイプのライセンスを作成します。
ライセンスが無制限の場合は、契約書にその旨を明記します。
制限付きの場合は、契約の対象となるトークンの数を記載します。
“Read”部分を反映するために、”Electronic Collection – Subscription” POラインを作成します。それをライセンスにリンクします。
利用可能なトークンがあれば、それが使用され、POラインは「無料(no charge)」と表記します。
トークンが残っていない場合は、価格(Price)と予算を差配する必要があります。
このため、オープンアクセス用の予算(基金)を設けることが推奨されます。
APC POラインの作成
著者による出版依頼と料金を記録するには、”Article Processing Charges(APC) – One Time” タイプのPOラインを作成します。
- 在庫なしの注文のページに移動します。(Acquisitions > Purchase Order Lines > Order Without Inventory)
- 論文に関する関連情報(著者、論文名、オープンアクセス依頼である事の表示など)をフォームフィールドに入力します。
- POラインを”Transformative agreement”ライセンスにリンクします。
- そのライセンスに利用可能なトークンがある場合、POラインは「無料(no charge)」 として作成します。
- トークンが残っていない場合は、価格と関連する予算を指定します。