Q:ライブラリを修復する方法(Recover Library)
EndNote のライブラリデータが何かしらの理由で破損して開けなくなった場合、EndNote に備わっているライブラリデータを修復する機能で開けるようになる場合があります。
なお、本操作でも修復できない場合がありますので、定期的にバックアップを作成しておくことを強くおすすめします。
データ破損の原因(一例)
ライブラリデータの破損は様々な原因で発生し得ますが、近年特に問い合わせが多いのは OneDrive や iCloud、Dropbox などのオンラインストレージにライブラリデータを保管し、利用することにより発生するものです。
EndNote はオンラインストレージ上で管理されることを想定して開発された製品ではありませんので、互換性がありません。
詳細はこちらのページをご参照ください。
ライブラリデータを修復する方法
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EndNote のライブラリデータを構成している下記2つのデータが揃っていることを確認
※オンラインストレージ上にライブラリデータを保存している場合は、パソコン内のローカル環境の場所に移動させてください。- [ライブラリ名].enl ファイル
- [ライブラリ名].Data フォルダ
例)
※画像は EndNote X9 です。EndNote のバージョンによってはアイコンのデザインが異なります。
※こちらの形式で保存している場合、2つのデータを一緒に移動させる必要があります。データが分かれてしまうとライブラリ内の情報が損失してしまいますので、ご注意ください。
※もし Macintosh でライブラリデータを [ライブラリ名].enlp として利用している場合はこちらの手順で上記2つのデータを取り出してください。 -
EndNote を起動
(このとき、ライブラリを開くことに失敗した旨のメッセージが出現した場合でもプログラムの起動はできます)
※修復を実行したいライブラリが開いた場合は、メニューバーの [File] > [Close Library] でライブラリを閉じてください。 -
メニューから [Recover Library] を選択
(EndNote 20 以上)
メニューバーの [Library] → [Recover Library] → [OK] をクリック
(EndNote X9 以下)
メニューバーの [Tools] → [Recover Library] → [OK] をクリック -
修復したい [ライブラリ名].enl ファイルを選択し、[開く] または [Open] をクリック
※こちらでエラーが発生する場合、修復対象のライブラリが閉じられているか今一度ご確認ください。 -
修復後のライブラリを保存します。
(EndNote 2025 以上)
自動的に既存のライブラリデータと同じ場所に、同じ名前の修復後のデータが保存されます。
※破損していたこれまでのライブラリデータは、名前の末尾に修復実行時の (年-月-日T時刻) の情報が追記された状態に自動的に変更されます。修復後のデータで問題なく利用が継続可能となった場合、日時情報が追記されたデータは削除して問題ありません。
(EndNote 21 以下)
修復後のライブラリデータを保存する画面が表示されるので、パソコン内のローカルな場所に、固有の名前を付けて保存
※現在のライブラリを上書き保存することはご遠慮ください。
上記の操作で修復が実行されます。修復が完了したら、修復されたデータ(「5」で保存したデータ)を開いて、修復内容をご確認ください。
もし修復されていなかった場合、下記もご確認ください。(Windows のみ)
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[ライブラリ名].Data を右クリック → [プロパティ] を選択
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[読み取り専用] に何も入っていない状態にし、さらに [詳細設定] をクリック
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[アーカイブ属性およびインデックス属性] 欄の2つのチェックボックスをチェックが入っている状態にする
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[圧縮属性または暗号化属性] 欄の2つのチェックボックスはチェックが入っていない状態にする
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[OK] をクリックしていき、画面を閉じる
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操作後、上述の修復の手順 に則って再度操作を行う
補足:[ライブラリ名].enlp で管理している場合
Macintosh では上述した2つの EndNote のライブラリデータを一つにパッケージして保存することが可能です。しかし、その状態では「ライブラリデータの修復」を行うことができないので、パッケージした2つのデータを取り出す必要があります。下記の手順に沿って操作してください。
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[ライブラリ名].enlp ファイルを選択し、キーボードの [control] を押下しながらクリック → [パッケージの内容を表示] を選択
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[ライブラリ名].enl と [ライブラリ名].Data が表示されるので、両方をパソコンのローカル環境の場所に移動
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上述の修復の手順 に則って操作を行う
以上