Q:本文中の引用表記またはレファレンスリストに直接変更を加えたが、EndNoteの出力を更新すると元に戻ってしまう場合の対応方法
EndNote から Word に引用挿入を行い、フォーマット化させると、本文中の引用表記とレファレンスリストが自動作成されます。ここで表示されている内容の裏にはフィールドコードと呼ばれるコードが含まれており、手入力した通常の文字入力とは異なります。
よって、表示されている EndNote からの出力部分に手入力で変更を加えても裏に含まれているフィールドコードに変更がなされない限り、出力内容を更新時に最初に出力されていた形に戻ってしまいます。
そのため、EndNote との連携を保ったまま内容を編集するには適切な編集箇所を編集する必要があります。下記に例を記載します。
本文中の引用表記の編集
本文中の引用表記を変更したい場合は、下記の操作で編集してください。
例:本文中の引用表記を「Author (Year)」のように変更したい場合など
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引用表記を編集する画面を表示
- (Word上の EndNote アドインがメニュー上に表示されている場合)
リボンの [EndNote (Ver.)] → [Edit & Manage Citation(s)] をクリック - (Word上に EndNote のツールバーが表示されている場合)
ツールバー上の [Citations] → [Edit & Manage Citation(s)] をクリック
- (Word上の EndNote アドインがメニュー上に表示されている場合)
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出現する画面上部で [Citaiton] でソートされていない場合は [Citation] でソートさせる
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引用表記を編集したい引用箇所の引用文献を選択
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同じ画面の下部 [Edit Citation] のタブ内で出力形式・内容を変更できます。
- [Formatting]=プルダウン選択で本文中の引用表記の形式・内容を変更
- [Display as: Author (Year)]:Author を括弧の外に表示
- [Exclude Author]:Author を除外
- [Exclude Year]:Year を除外
- [Exclude Author & Year]:Author と Year を除外
- [Show Only in Bibliography]:本文中の引用表記を表示しない
- [Prefix] =引用表記内の前方に、入力した文字列を出力
- [Suffix] =引用表記内の後方に、入力した文字列を出力
※ 数字から入力を開始する場合は、一番手前に半角スペースを入れてください。 - [Pages] =アウトプットスタイルの設定で、引用表記内に入力したページ数を出力するようになっている場合のみ、ここに入力した内容が本文中の引用表記に反映されます。
※ 設定されていないアウトプットスタイルがほとんどなので、上記 [Suffix] をご利用ください。詳細は こちらのページ をご参照ください。
- [Formatting]=プルダウン選択で本文中の引用表記の形式・内容を変更
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[OK] をクリックすると変更が反映されます。
以上が Word上の EndNote のアドインから出力内容を編集する方法です。
著者名や発行年自体を修正したい場合は、EndNote ライブラリ画面に保存されている情報を直接編集する必要があります。
レファレンスリストの編集
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出力項目、出力著者人数、イニシャルの記載方法、リストのレイアウトの編集
レファレンスリストの出力内容のほとんどはアウトプットスタイルで設定されています。ジャーナルの巻・号の「号(Issue)」の情報が不要なのに出力されてしまっている、"et al." などで著者名を省略する際に、省略するまでに記載する著者の数を変更したい、リストの書き出し位置やハンギングインデントを含めるかなどのレイアウトを編集したい、などの場合の多くはスタイルの方で調整可能です。
スタイルの編集方法は操作ガイドをご参照ください。操作ガイドは 登録ユーザー専用ページ の「シリアルNo.登録、各種ダウンロード」のページ下部からダウンロードいただけます。(国内正規流通商品のシリアル番号登録が必要です)
未登録の方は、まず ユーザー登録手順 をご参照の上、ご登録をお願いいたします。 -
出力文字列の編集
出力されている英語の綴りや漢字を変更したい場合は、EndNote ライブラリ画面に保存されている情報を直接編集する必要があります。
その他、あらゆる編集
上記でご紹介したいずれでも編集が困難である場合、フィールドコードを取り除いて Plain Text(手入力したのと同じ状態)にすれば自由に編集できるようになります。
ただし、一度フィールドコードを取り除き連携を切ると再度連携させることはできないため、執筆完了後に行うことをおすすめします。また、連携を切る前に Word のバックアップを作成しておき、大切に保管しておくことをおすすめします。
※ フィールドコードを取り除くと、スタイルの変更などのあらゆる EndNote の機能の影響を受けなくなります。
- EndNote から出力されている文字情報のフィールドコードを取り除き、Plain Text に変換する
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Wordファイルを保存
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Word上の EndNote アドインから、[Convert to Plain Text] をクリック
- (Windows の場合)メニューの [EndNote (Ver.)] → [Convert Citation and Bibliography] → [Convert to Plain Text] をクリック
- (Macintosh, Word 2016 以降の場合)メニューの [EndNote (Ver.)] → [Tools] → [Convert to Plain Text] をクリック
- (Macintosh, Word 2011 以前の場合)EndNote ツールバー上の [Tools] → [Convert to Plain Text] をクリック
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英語の警告文が表示されるので [OK] をクリック
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フィールドコードが取り除かれ、Plain Text になった文書のコピーが作成・表示されます
※ このとき、元々執筆していたフィールドコード付きの文書も画面上に残ります。
見た目は同じなので Plain Text になった文書と混同しないようご注意ください。 -
Plain Text となった文書を名前を付けて保存してください
以上