Q:レファレンスリストの中に日本語と英語が混在する論文を作成する方法
主に和雑誌に論文を投稿する際、英語論文だけでなく日本語論文を引用することがあります。
その場合、レファレンスリストに英語と日本語が混在することになります。
EndNote は、例えばレファレンスリストに記載する著者名を途中で省略するとき "et al." はもちろん "他" などの日本語でも出力することが可能です。
その設定を行うのがアウトプットスタイル(以下スタイルと記載)なのですが、1つのスタイルで設定できる省略表記は1つのみです。
よって、日本語文献用と英語文献用の2つのスタイルを用意する必要があります。
また、1つの Word 文書に一度に適用できるスタイルは1つだけです。
よって、作成したそれぞれのスタイルを適用させた Word 文書を2つ作成し、EndNote との連携を切ったあとコピー&ペーストで1つにまとめる必要があります。
下記の操作をご参照ください。
スタイルを作成
弊社のユーザー専用ページ にも日本語雑誌のスタイルを多数ご用意しております。
詳細については、EndNote に希望のジャーナルの引用出力形式(アウトプットスタイル)がない場合 をご参照ください。
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[Tools] または [Edit] → [OutputStyles] → [Open Style Manager] を選択
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出現する画面で、規定に近いスタイルを選び、[Edit] をクリック
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スタイル編集画面が表示されるので、左の欄の [Author List] などを編集し、英語用のスタイルを作成する(著者名の省略の方法が "et al." になっていることなどを確認)
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メニューバーの [File] → [Save As] で名前を付けて保存
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もう一度 [Tools] または [Edit] → [OutputStyles] → [Open Style Manager] を選択
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出現する画面で「4)」で保存したスタイルを選択し、[Edit] をクリック
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スタイル編集画面が表示されるので、左の欄の [Author List] などを編集し、今度は日本語用のスタイルを作成する(著者名の省略の方法を "他" など投稿規定に則った形に変更)
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メニューバーの [File] → [Save As] で名前を付けて保存
それぞれのスタイルを適用した文書ファイルを作成
※EndNote からの引用挿入を行いながら論文が完成したあとに操作することを推奨します。
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Word上の EndNote のアドインにて、上記で作成した英語用スタイルを適用(以下「論文A」)
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論文A を別名保存し、日本語用スタイルを適用(以下「論文B」)
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論文A、論文B それぞれで、Word上の EndNote の出力を Plain Text に変換
→フィールドコードが取り除かれ、Plain Text になった論文A、論文B が作成される(以下、「論文A'」、「論文B'」とする)
作成した2つの文書ファイルを統合する
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論文B' のレファレンスリストの日本語論文の情報をコピーし、論文A' のレファレンスリストの同じ文献情報のところにペーストする
※論文A' のレファレンスリストの英語論文を、論文B' のレファレンスリストにコピー&ペーストしていただいても構いません。
作業量が少なくなる方をご選択ください。 -
本文中の引用表記でも "et al." と "他" などを使い分けている場合は、同様に入れ替えを行ってください。
※各ステップの詳細な作業についてはこちらのマニュアルをご参照ください。
以上