富山大学で教育学分野の研究を行っている木村裕三先生に、NVivoの魅力について伺いました。
NVivoの魅力
質的研究に魅力を感じ、NVivoを研究に使い始めて10数年になります。当時はversion7の時代で、マニュアルなどを参考にしながら限られた範囲の使用だったことを記憶していますが、それでも、NVivoに出会う前は、エクセルに概念を書き、KJ法で部屋中にカードを集約していた時代がありましたので、NVivoの至便さには感銘を受けました。
その後versionが上がるにつれ、オンラインと対面による正式の研修を受けながら、NVivoの分析の幅を広げています。NVivoのメリットは膨大な質的データをパソコン画面上に複数のツールで分析を多面化かつ柔軟にできるという点に集約できると感じています。第二言語習得の分野でも最近質的研究の数が見受けられるようになり、NVivoも名前としては浸透してきた感はありますが、今後更に活用されるケースが増えて行くことを期待しています。
木村裕三先生プロフィール
富山大学医学部英語講座教授(英語教育学専攻)
専門は第二言語教育・習得における動機づけとそのモデルとの関係性に関する研究。2003年より東アジア3か国の高等学校をフィールドとし、エスノグラフィーによる英語授業と動機づけの研究を継続中。