EndNote活用ヒント集

EndNote 2025 新機能:Web of Science 簡単アクセス機能で論文情報を深掘りしよう

EndNote 2025 ではライブラリに保存した文献情報から Web of Science 上の文献データに簡単にアクセスできるようになりました。Web of Science 上の豊富な文献データにアクセスして論文情報の詳細を確認することができます。

目次

Web of Science とは?

Web of Science は EndNote の開発元であるクラリベイト社が提供している学術文献データベースです。収録するジャーナルを厳格な審査を行い取捨選択し、文献の引用関係をデータベース化しているため、より信用性の高い学術文献データベースとして世界的に評価されています。

【注意】

Web of Science のご利用には所属機関による購読契約が必要です。また、契約の内容によって検索範囲が異なります。事前に契約の有無や契約の範囲を所属機関の担当の方(図書担当・データベース担当、など)にご確認ください。

Web of Science の詳細・購読契約についてご相談したい方は下記リンク先をご参照ください。
⇒ Web of Science 製品紹介・弊社お問い合わせ先

Web of Science 簡単アクセス機能ご利用の注意点

EndNote から Web of Science に簡単にアクセスする機能をご利用いただくにあたり、以下の点にご留意ください。

  • Web of Science は有料のデータベースです。本機能のご利用には Web of Science にアクセスする権限が必要です。(EndNote 2025 には Web of Science のアクセス権は含まれていません)
  • 本機能をご利用いただくには、EndNote ライブラリに取り込んだ文献情報の Accession Number フィールドに文献の WOSID(Web of Science ID)が入力されている必要があります。

WOSID は基本的に Web of Science から EndNote に文献情報を取り込んだ際に Accession Number フィールドに入ります。
(参考)Web of Science から文献情報を取り込む方法

既にライブラリ内に保存されている文献情報に対して、簡単に WOSID を追加する機能は現在ありません。

Web of Science 簡単アクセス機能のご利用方法

  1. EndNote ライブラリ内に保存されている文献情報の Accession Number に WOSID が入力されていると、詳細画面の [Summary] 内に “Web of Science“ という項目が表示されます。

  2. こちらのリンクから Web of Science のページにアクセス可能です。

    • Article
      選択している文献の詳細を Web of Science 上で表示します。

    • Related Records
      選択している文献と関連性があると思われる文献を一覧表示します。
      ここでいう「関連性」は、「選択している文献が引用しているのと同じ文献を引用に使用しているか」で判断します。

    • Citing Articles
      選択している文献を引用に使用している文献を一覧表示します。

参考:PubMed 上の文献詳細ページ URL が入力されている場合

EndNote に保存されている文献に WOSID の情報がない場合でも、URL フィールドに PubMed の文献の詳細ページ URL が入力されていれば [Summary] 内に “Web of Science“ という項目が表示され、”Citing Articles” のリンクが表示されます。

ただし、こちらの Citing Articles のリンクは上記と異なり、Web of Science の「引用レポート」ページにアクセスします。引用レポートが表示された場合は、画面下方に論文タイトルが表示されているので、そちらのリンクから文献の詳細画面にアクセスできます。

【補足】

Web of Science の引用レポートとは、特定の検索結果セットに含まれる論文の被引用数や出版年ごとの推移をまとめたレポートです。論文の集合体に対する客観的な評価指標を提供し、研究動向や論文の影響力を把握するのに役立ちます。
※本来は論文単体に対して実行する機能ではなく、集合体に対して実行する機能です。

まとめ

EndNote 2025 の新機能を使うと、Web of Science 上の文献情報に簡単にアクセスできるようになり、論文調査がこれまで以上に効率的になります。ライブラリに保存した文献のデータから直接、論文の詳細情報、関連文献、被引用文献を Web of Science で確認できます。これにより、個別の論文を深く掘り下げることが可能になり、関連研究の発見や、自身の研究がどのように引用されているかを把握するのに役立ちます。

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