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研究の世界への扉を開いた瞬間、研究者の胸には知的好奇心と、まだ見ぬ発見への熱い想いが満ち溢れていることでしょう。しかし、一歩足を踏み入れると、多くの研究者が「文献管理」という避けては通れない壁に直面します。次々と現れる論文、書籍、レポート…。それら無数の情報源から得た知識を整理し、自らの論文で正確に引用するという作業は、想像以上に時間と神経を使うものです。

「参考文献リストを作るだけで一日が終わってしまう…」
「引用のルール、これで本当に合っているのだろうか?」
「あの論文、どこに保存したっけ…?」

こうした悩みは、研究の最もエキサイティングな部分、「探求」と「分析」に集中したい研究者の貴重な時間とエネルギーを奪ってしまうかもしれません。

EndNoteとは何か?
研究を始めるあなたをどう助けるのか?

EndNoteは、研究者のための「デジタル書斎」兼「相棒」です。研究のアイデアが芽生える初期段階の文献情報の収集・整理から、論文を書き上げ発表する際の引用、参考文献リストの作成、そして共同研究や次の研究へと繋げていく未来まで、長年にわたり世界中の研究者に信頼されてきた実績と強力な機能で、研究ライフサイクル全体を力強くサポートします。

以下では、EndNoteが具体的に研究のどの場面で、どのように役立つのかを、初心者の方にもわかりやすく、丁寧にご紹介します。

EndNoteが解決してくれる研究の悩み

研究を始めたばかりの頃は、特に次のような点で戸惑うことが多いかもしれません。

情報の海:論文、書籍、レポート、ウェブサイト…研究に必要な情報は無数にあり、その量に圧倒されてしまいます。どれが重要で、どう整理すればいいのか分からなくなりがちです。

整理整頓の難しさ:集めた文献をフォルダ分けしたり、Excelで管理しようとしても、文献が増えるにつれてすぐに限界がきます。必要な情報をすぐに見つけ出せず、イライラすることも。

引用ルールの迷宮: 学術論文では、他の研究者の業績を正確に引用することが非常に重要です。しかし、分野や投稿する雑誌によって引用の書き方(引用スタイル)が細かく決まっており、これを手作業で完璧に行うのは至難の業です。

参考文献リスト作成の労力: 論文の最後に載せる参考文献リスト。引用した文献を一つ一つ、決められた形式に合わせて正確に記述するのは、非常に時間のかかる作業です。

引用ミスの不安: 引用の仕方や参考文献リストの記述に間違いがあると、論文全体の信頼性が揺らぎかねません。このプレッシャーは、研究に集中する上で大きな妨げになります。

研究の本質からの注意散漫: 上記のような文献管理の作業に追われると、本来最も時間をかけるべき「研究内容について深く考える」「分析する」「新しいアイデアを生み出す」といった活動から注意がそれてしまいます。

EndNoteは、これらの悩みを解決し、研究の本質に集中できるようお手伝いします。

EndNoteは具体的にどう役立つのか?
研究プロセスに沿って見てみよう

EndNoteは、研究の初期段階から論文発表、そしてその後の研究に至るまで、研究ライフサイクル全体をサポートします。具体的にどんな機能があるのか見ていきましょう。

文献情報の収集:もう「探し疲れ」しない!

オンラインデータベースから直接検索・インポート: PubMedやWeb of Scienceといった学術データベース、大学図書館の蔵書検索システムなど、様々なオンラインリソースから直接文献情報を検索し、簡単な操作でEndNoteに取り込めます。著者名、タイトル、出版年、雑誌名などの情報が自動で入力されるので、手入力の手間が省けます。

PDFファイルの簡単インポート: 文献情報が含まれているPDFであれば、EndNoteにドラッグ&ドロップするだけで、文献情報が自動で取り込まれることもあります(PDFの情報によります)。取り込んだPDFファイルに、わかりやすいファイル名を自動で付ける設定も可能です。

フルテキスト(論文PDF)の自動検索: 取り込んだ文献情報をもとに、EndNoteが論文のPDFファイルをインターネット上から探し出し、自動で添付します。
※主にオープンアクセスジャーナルの中で、開発元のClarivate と出版者の間で権利関係がクリアになっているものを探し出し、取得する機能です。すべてのオープンアクセスジャーナルが取得できることを保証するものではありません。


文献情報の整理:あなただけの「デジタル書斎」を構築

ライブラリで一元管理: 集めた文献情報はすべてEndNoteの「ライブラリ」という場所に保存されます。もう「あの論文どこだっけ?」と探しまわる必要はありません。

グループ分け・タグ付けで効率的に分類: 文献をテーマ別、プロジェクト別、重要度別などに「グループ」を作成して分類したり、「タグ」を付けたりして整理できます。後で特定の文献を探すのがとても簡単になります。

スマートグループで自動整理: 「特定のキーワードを含む」「特定の著者」「最近追加したもの」といった条件を設定しておけば、その条件に合う文献が自動で集められる「スマートグループ」を作成できます。文献が増えても整理の手間がかかりません。

重複文献の検出・削除: 同じ文献をうっかり複数回取り込んでしまっても、EndNoteが重複を検出して知らせてくれるので、ライブラリを常にきれいに保てます。

全文検索で必要な情報を素早く発見:ライブラリ内の文献情報はもちろん、添付されたPDFファイルの中身まで含めてキーワード検索ができます。「あの論文の、あの部分をもう一度読みたい」という時に、瞬時に見つけ出すことができます。PDFファイル内にメモやハイライトを書き込むことも可能です。


論文執筆(引用と参考文献リスト作成):最も時間のかかる作業から解放!

Cite While You Write (CWYW):書きながら引用!EndNoteの最も強力な機能の一つです。Microsoft Wordなどの文書作成ソフトと連携し、論文を書きながら、EndNoteライブラリから引用したい文献を選ぶだけで、本文中の引用表記(例: (Tanaka, 2023))と論文末尾の参考文献リストが、選択した引用スタイルに従って自動的に作成・更新されます。
引用を追加したり削除したりしても、参考文献リストの番号や順番は自動で修正されます。手作業でリストを並べ替えたり、書式を整えたりする必要はありません。
投稿先の雑誌が決まったら、引用スタイルを切り替えるだけで、一瞬で全体の書式を変更できます。


共同研究:チームでの情報共有をスムーズに

ライブラリの共有: EndNoteライブラリ全体、または特定の文献グループを、共同研究者と共有できます(共有機能を使うには、EndNoteのデスクトップ版とオンライン版の連携が必要です)。

権限設定: 共有メンバーごとに、「閲覧のみ」や「編集可能」といった権限を設定できます。

効率的な共同作業: チームメンバー全員が常に同じ最新の文献情報を参照しながら、研究を進めたり、共同で論文を執筆したりできます。情報の行き違いや重複作業を防ぎ、研究を円滑に進めることができます。


ユサコのEndNoteサービス
文献管理における専門性と包括的なサポート

EndNoteは、世界中の研究者に広く利用されている主要な文献管理ソフトウェアであり、研究論文の作成支援を含め研究プロセス全体を効率化するために設計されています。日本においては、弊社ユサコがEndNoteの販売代理店として、ソフトウェアの販売だけでなく、包括的なサポート、トレーニング、およびローカライズした資料を提供しています。

ユサコ:知識流通を通じて日本の研究を支援

ユサコ株式会社の主な事業内容は、学術コンテンツ(学術雑誌、書籍、データベースなど)の販売とサポート、EndNoteを含む学術研究支援用ソフトウェアの販売とサポート、教育支援システムおよびソフトウェアの販売とサポート、学術セミナーの企画と運営など多岐にわたります。その他、システムの構築および運用代行、医薬系広告代理事業、著作権・出版権の使用許諾代行業務、臨床試験・臨床研究支援、マーケティングリサーチ業務、営業代行業務なども手掛けています。
情報収集から論文発表まで、研究者が直面するさまざまな段階をサポートする、より包括的なサービスを提供しています。


他に例を見ないサポートとトレーニング基盤

ユサコは、EndNote専任スタッフによるメールおよび画面共有サービスを通じたテクニカルサポートを提供しています。日本語の詳細な操作ガイド(マニュアル)はPDF形式で提供されており、操作に関するビデオチュートリアルも利用可能です。無料のウェブセミナーやEndNoteセミナーが定期的に開催され、オンラインでの参加が可能です。個別デモンストレーションやセミナーの申し込みも受け付けています。よくある質問(FAQ)セクションでは、操作や購入に関する一般的な問い合わせに対応しています。また、画面共有サポートにより、ユサコのテクニカルチームは、ユーザーの操作やトラブルシューティングを直接支援しています。


カスタマイズされた出力スタイルサポート

ユサコは、EndNoteに標準搭載されている8,000種類以上の出力スタイルに加えて、2,000種類以上の追加スタイルを提供しています。現在提供されていない雑誌のアウトプットスタイルも登録ユーザーのリクエストに応じて無料で作成いたします。これにより、研究者は、日本語の学術雑誌を含む、投稿先の正確な要件に従って参考文献リストを容易に作成することができます。数多くある日本語雑誌の出力形式にも対応していることがほかのソフトウェアにはない大きな特徴です。

EndNoteとユサコと共に
研究をもっと自由に、創造的に

EndNoteは、文献管理という研究の裏方作業の負担を劇的に軽減し、研究の本質である「知の探求」に没頭できる時間を生み出します。そしてユサコは、そのEndNoteを日本の研究者が最大限に活用できるよう、きめ細やかなサポートを提供することで、研究活動を力強く後押しします。

文献管理の悩みから解放され、EndNoteという頼れるパートナー、そしてユサコという心強いサポーターを活用し、研究をより豊かで実り多いものにしましょう。知的好奇心の赴くままに、研究の世界を存分に楽しみましょう。

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