Q:EndNote からPubMed 検索を行う方法
EndNote 6 以降のバージョンでは、EndNote のプログラム内から PubMed に接続し、文献検索を行うことが可能です。下記にその方法をご紹介します。
【注意】
PubMed 側の仕様変更で、EndNote X7.6 以前のバージョンから本記事内の操作で文献検索ができなくなりました。EndNote X7.7 以降のバージョンでは仕様変更に対応しましたので、EndNote X7 以降のバージョンをご利用の方は各バージョン内の最新のアップデートを適用してください。EndNote X6 以前のバージョンをご利用の方は、最新バージョンの EndNote にアップグレードすることをご検討ください。
手順 1:Online Search 画面を表示
(EndNote X1 以降の場合)
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EndNote のメニューバーから [Tools] → [Online Search] (→ [New Search])
※バージョンによっては [New Search] の選択が不要な場合があります -
[PubMed (NLM)] を選択し、[Choose] をクリック
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PubMed に接続され、検索画面が表示される
(EndNote 6~X の場合)
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EndNote のメニューバーから [Tools] → [Connect] → [Connect]
(一番上にある [Connect] をクリック) -
[Find] をクリックし、[NLM] をクリック
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[PubMed (NLM)] を選択し、[Connect] をクリック
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PubMed へ接続され、検索画面が表示される
手順 2:検索を実行
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検索キーワードを入力し [Search] をクリック
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検索のヒット件数が表示(取得する件数を変更可能。)
(注意:ネットワークへの負荷を考慮し、500件以下の表示を推奨します)
※ 文献は年代順(新しい順)に取得します。
例:30件ヒットがあった場合、[Retrieve records from:] を [1] throgh [1] とするとヒットした文献のうち一番新しい文献 1件を取得します。
[30] throgh [30] とするとヒットした文献のうち一番古い文献 1件を取得します。 -
[OK] をクリックすると、検索結果が表示される
※この段階では検索結果を表示させているだけですので、表示されている文献情報はまだ保存されていません。保存するには必ず【手順 3】を行ってください。
※PubMed のウェブサイトから検索すると、検索語の Mapping 機能が働くため、検索語内にあるスペースはフレーズの一部分と認識されます。
EndNote から直接 PubMed に接続する場合には、スペースの代わりにハイフンを使用すると、検索語の Mapping機能が働きます。細かな使いわけができるので便利
【補足】
※EndNote X8.2 を Macintosh でご利用の方で、検索のヒット件数が表示されても検索結果が表示されない場合は こちらのページ をご参照ください。
※Macintosh でご利用の方で、検索結果を取得している際に "Error reading records" が表示される場合は こちらのページ をご参照ください。
手順 3:検索結果を Local Library に保存
※EndNote X2 以降をご利用の方で、EndNote のモード変更アイコンの本(またはフォルダ、または家)と地球が一緒に表示されているアイコンを選択している状態で検索を行うと、検索結果がすべてライブラリに保存されますので、下記の操作は不要です。
(EndNote X2 以降の場合)
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ライブラリに保存したいレファレンスを選択
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メニューバーの [References] → [Copy References To] をクリックし、任意のライブラリ、または新規のライブラリを指定
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画面左上のフォルダ(または本、または家)のアイコンをクリックし、コピーしたレファレンスが保存されているか確認
※ライブラリを閉じようとすると、[検索結果を削除しても良いですか?] という主旨の英文が表示されるので、[OK] をクリック
(EndNote 6~X1 の場合)
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ライブラリに保存したい文献情報を選択
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ダイアログ画面右上部分の、[Copy ○○ To] をクリックし、任意のライブラリまたは新規のライブラリを指定
(「○○」には [All References] や 選択しているレファレンス数などが記載されます) -
開いているダイアログを、すべて閉じる
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「検索結果を削除しても良いですか?」という主旨の英文が表示されるので、[OK] をクリック
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レファレンスを取り込んだライブラリを開いて、保存されているか確認
本機能は チュートリアル動画(「基本的な使い方」)でもご紹介しておりますので、よろしければご参照ください。
※ EndNote から PubMed に直接接続する方法は、大変便利ですが、機関にてProxy 設定がされている場合は、接続できないことがあります。その場合は、PubMed のウェブサイトから文献情報をインポートする方法で代用して下さい。詳細は こちらのページ をご参照ください。
【備考:Mapping 機能について】
MEDLINE に使われている MeSH(Medical Subject Headings: メッシュと読む)はシソーラスの一種で、MEDLINE やその冊子体である Index Medicus で使われる医学用語のリスト (統制語) へ、自動的に変換し誘導してくれる機能です。この統制は、様々な同義語が代表する一つの言葉にまとめられているので、自由に検索語を入力したい場合は、適合率が悪くなってしまう恐れがあります。ですが、一般的に MeSH語を検索語として使用することは、網羅的に検索ができるため有効な手段となっています。
以上