NVivoユーザーインタビュー YS先生

社会学・人類学分野で研究を行っている先生に、NVivo を購入したきっかけや、便利だと思った機能について伺いました。

※記事内に使用している NVivo 画面はサンプルです。先生の研究とは関連はございません。

Q1. NVivo を使用されたきっかけは?

博士課程(2007年〜2012年頃)のときにフィールド調査で100名以上のインタビューデータを取りました。これらのデータをどうやって分析すれば良いだろうと思い、ネットで調べたところ、佐藤郁哉先生が書かれた書籍でQDA ソフト(質的データ分析ソフト)が紹介されており、ソフトウェアの存在を知りました。その後、トライアル版でほかの製品とも使用感を比較した結果、動作が安定しているNVivo を選択しました。

Q2. トライアルの際に困ったことはありませんでしたか?

試しに使えるようなサンプルデータもついてきたので、特に困ることはありませんでした。インタフェースもMicrosoft のWord に似ていたので、特に違和感なく利用できました。ただ、当時は周囲にNVivo の利用者がおらず、マニュアルもネット上になかったので、自分で試行錯誤しながら使い方を学びました。現在の所属機関でNVivo を新たに購入した際に、ユサコからのメールニュースで活用方法のコンテンツやセミナーを紹介してもらい、確認しています。

NVivo 活用方法

Q3. NVivo でよく使う機能、役に立った機能は?

インタビューデータの分析時にコーディング機能をよく利用します。フォルダを作成する感覚でコードをカテゴリー分けし、階層化できる点が非常に便利です。インタビューデータが少数であっても分析にはNVivo を利用しています。

コードの階層化

作成したコードをドラッグアンドドロップすることで階層化し整理することが可能。作成したコードをカテゴリー化したい場合にも便利です。上位階層コードへの集約や類似コードのマージも簡単に行うことができます。

Q4. NVivo で改善して欲しい機能などはありますか?

インタビューの発言内容を論文に引用したいときに、キーワードで該当箇所を検索するのですが、文字起こししたテキストにスペルミスがあったり、同じ意味合いで別の単語が使用されていると、うまく検索できないことがあるので、「あいまい検索」のようなことができれば良いと思います。

テキスト検索クエリ

テキスト検索クエリを利用すると、指定したキーワードを含む発言内容を検索し、該当部分を抽出することができます。検索語の一致度合いを5段階で選択でき、表記揺れや同義語を吸収して検索することもできます。また、検索演算子を活用することで、細かく条件指定した検索も可能です。


また、Word の文書に入れていたコメントや変更履歴の情報は、NVivo インポート時に消えてしまうのですが、あとから確認することが多く、Word とNVivo 行ったり来たりしないといけないので、そういった情報も注釈の形でインポートできると良いです。

注釈機能

Word 文書で入れていたコメント情報は直接インポートできませんが、NVivo にインポートした後に、注釈として自分のコメントを残すことは可能です。

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