NVivoユーザーインタビュー 下関市立大学・教養教職機構 准教授 加藤秀男先生

今回機関ライセンスを導入いただいている下関市立大学様の中から、教養教職機構 准教授 加藤秀男先生にインタビューを行いました。

下関市立大学様 NVivo 機関ライセンス導入インタビューはこちら

Q1. NVivoを使い始めたきっかけや理由を教えてください。

4年前に日本に帰国するまでは、イギリスに20年間以上滞在しておりました。多くのイギリスの研究機関、特に大学と関連研究機関では、SPSSと並ぶ標準的な研究ツールとして扱われており、自然な流れで使用するようになりました。

Q2. NVivoをどのような場面で使っていますか?

私は、ヘルスサイエンス、心理学、英語教授法の分野で研究をしている都合上、質的・量的の両方からのアプローチで得幅広い角度から研究をすすめております。そのため、自身の研究で使用することが多いです。

Q3. NVivoを使って「便利だと感じた機能」「役立った機能」があれば教えてください。3

私が個人的に感じるNVivoの強みは、コーディングに関連する分析過程を、研究者本人はもちろん、共同研究者、スーパーバイザーなどの複数人で、可能な限り明瞭な形で表現し、そして迅速に、コーディングに基づくアイディア・分析を共有できることです。また、NVivo自体が、分析過程などを記録してくれるわけではありませんが、学生本人がNVivoを用いて記録を整理し、そこから、より深い分析を進めていく助けとなると感じます。

Q4. NVivoを使ってみて、印象に残っていることや得られた成果があれば教えてください。

一言でいうならば、NVivoは研究者の援助役だと思います。実際に分析に用いる研究手法にもよりますが、例えば、コーディングの作業段階から、カテゴライズの作業段階に至るまでの過程は、何度も試行錯誤するのが常であると言えます。この作業が雑になったり、データのグループ化のヒントを見失ったりすると、せっかくの研究が残念な結果となることもあると思います。私が個人的に感じるNVivoの強みは、コーディングに関連する分析過程を、研究者本人はもちろん、共同研究者、スーパーバイザーなどの複数人で、可能な限り明瞭な形で表現し、そして迅速に、コーディングに基づくアイディア・分析を共有できることです。例えば、博士課程の学生であれば、学生自身の分析について担当教官からスーパーバイズされる状況であり、その都度、分析の過程や、変更点等の記録を残していくことは大切です。NVivo自体が、分析過程などを記録してくれるわけではありませんが、学生本人がNVivoを用いて記録を整理し、そこから、より深い分析を進めていく助けとなると感じます。

Q5. NVivoをこれから使おうとしている方に向けて、アドバイスやおすすめポイントがあれば教えてください。

帰国後、所属した大学にはNVivoが備わっていないことを知り、すごく驚いたことを思い出します。私が所属する前は、経済学系の学部学科のみの単科大学でしたが、ここ1,2年でデータサイエンス学部並びに看護学部が立ち上げになりました。ちょうど、研究実績を重視する大学側の方針も大きく打ち出されたタイミングでもあったので、この機会にと思い、NVivoを大学にデフォルトの研究整備としてお願いをし、無事に導入となりました。後に、他学部の教員ともお話をすると、多くの方がNVivoを導入してほしいと思っていたことが分かり、少し嬉しく感じました。私だけでなく、質的研究手法を扱う研究者の方が、今後の日本の研究活動の充実のために、NVivoを身近に感じることのできる環境が整うことを願います。

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