インタビュー

一度使ったら手放せない、至れり尽くせりの論文編集&データベースソフト

岩手医科大学 解剖学講座 発生生物・再生医学分野 准教授 藤原 尚樹 先生

 私が重宝しているEndNoteの2大機能+もうひとつ(α)をご紹介します。

 1つめはやはりなんといっても、投稿雑誌に対応した投稿書式編集機能。誰しも一度や二度は経験するだけでなく、非常に煩わしい作業が投稿雑誌の変更に伴う論文書式の改定ですが、EndNoteはサクサクっと数ステップでやってくれます。これは一度使ったら、もうEndNoteなしでは安心して論文作成はできません。また投稿直前の、Plain textへの変換もワンクリック。

 2つめは日常的に行う文献情報やpdfファイルのダウンロードとその管理。PubMedやGoogle Scholarなどでも論文の検索は可能ですが、EndNoteは論文名や著者名が分かっていれば、EndNoteから直接、検索&pdf fileのダウンロードまで、わずか数クリックで小気味よくやってくれます。私はこのpdf fileの検索・取得機能はすごく重宝して使っています。特に文献の孫引きの時などは大活躍。さらにpdf fileと共に、関連する研究資料や雑誌の抄読会で使ったPowerPoint fileなどもドラッグだけで一緒に保存しくれますので、後で振り返る際にも便利です。

応用編

 我々大学に所属する研究者は日々の学生教育や様々な講演も行います。その講義・講演ファイルや資料の整理にもEndNoteが活用できます。この際、私はライブラリーの入力項目を編集して、項目名の変更や順番(配置)の並べ替えをしています。Keywordの欄に自分なりの基準でkeywordを入力しておけば、EndNoteの検索機能を使って、過去の資料の検索もバッチリです。

 このように、このアプリケーションの根幹をなす機能がとてもしっかり作り込まれていることが大きな安心感ですが、もうひとつ・・・・・。最後の+αは、ユサコさんのサポート体制です。EndNoteのような、ある意味使用者が限定的なアプリケーションは、解説本が溢れているわけでもないので、何となく始めは操作に不安を覚えます(ユサコのWeb siteではガイド本が紹介されていますが)。でもユサコさんは電子メールの問合せに対しても丁寧で、翌日には確実な回答をしてくれます。style file の新規作成依頼にも対応して頂けます。
EndNote Webもあり、EndNoteは研究者&教育者だったら使って損はない、一度使ったら絶対に手放すことができないデータ(文献)管理の定番アプリケーションとしてお勧めします。


プロフィール
歯の発生、特に歯根の発生・再生研究がメインテーマ。大学では組織・発生学、口腔組織学の教育を担当。
(分担執筆)「歯の再生 歯の発生生物学から歯の再生研究まで」真興交易(株)医書出版部

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