Citavi 7 新機能:AI アシスタントで研究活動を効率化しよう
Citavi 7 にはAI アシスタントの機能が追加され、Citavi での論文検索機能が大きく向上しました。Citavi 7 のAI 機能を活用することで、必要な論文を素早く見つけることができます。さらに、AI が生成する評価を参考に文献を精査したり、テキスト要約して効率的に注釈を入れることも可能です。このページではCitavi のAI アシスタントがどのような機能なのかとその利用方法をご紹介します。
- AI アシスタントの主な機能
- AI アシスタントの利用規約
- AI を使用して研究論文を探す
- AI を使用して重要なポイントを追加する
- AI を使用して注釈を追加する
- AI アシスタント機能に関するFAQ
- まとめ
- 参考ページ
AI アシスタントの主な機能
AI アシスタントの主な機能は以下の通りです。
- 研究論文を検索
AI(Semantic Scholar)を使ってキーワードで研究論文を検索できます。提案された文献を確認し、プロジェクトに保存することができます。
Semantic Scholar とは?
Semantic Scholar は、AI を活用した、学術文献検索サービスです。従来の検索サイトとは異なり、単にキーワードで論文を探すだけでなく、論文の内容を深く理解し、利用者の研究に最も関連性の高い論文を提案してくれることが大きな特徴です。また、論文の内容を簡潔に要約してくれる「TLDR」機能があり、論文の概要をすばやく把握できるようになっています。
- 重要なポイントをピックアップ
文献の重要なポイントを自動的にまとめて、評価として追加できます。これにより、プロジェクト内の文献を迅速に評価することができます。 - テキストを要約
文献の中の任意のテキストを選択し、その要約を自動的に生成します。生成された内容は、ナレッジアイテム(要約、間接引用、コメント)として保存することができます。
AI アシスタントの利用規約
AI アシスタントのご利用にはLumivero のAI 利用規約 に同意していただく必要があります。操作中に規約のダイアログ画面が表示された場合は以下の手順で同意してください。
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[AI Terms of Use] のリンクをクリック
→ Lumivero のAI 利用規約のページが表示されます。 -
ダイアログ画面に戻り、確認チェックボックスにチェックを入れる
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[OK] をクリック
【注意】
利用規約のリンクをクリックしないと、[OK] をクリックできませんので、必ずリンクをクリックした上で、チェックを入れてください。
AI を使用して研究論文を探す
AI アシスタントを使用して、生成AI(Semantic Scholar)で研究論文を検索できます。提案された文献を確認し、プロジェクトに保存することができます。
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Citavi プロジェクトを開く
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[AI Assistant] タブを選択
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[Find Papers] の項目に検索語を入力し、[Search] ボタンをクリック
【補足】
[PDF-ONLY] の項目にチェックを入れた状態で検索を実行すると、PDF 付きの文献のみで絞込んで検索結果を表示させることができます。
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文献の候補が表示されるので、プロジェクトに追加する参考文献を確認。
さらに候補を表示するには、右下の[More Results] ボタンをクリック。
【補足】
クリップマークの付いている文献はプロジェクトに追加後、PDF をWeb からダウンロード可能です。詳細は「論文PDF をWeb からダウンロードする」の項目をご確認ください。
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必要な文献にチェックを入れ、[Save Selected to references] をクリック
→ “The selected references has been added successfully” というポップアップが表示されます。 -
[OK] をクリック
新しく追加された参考文献は、[References] タブからアクセスできます。
論文PDF をWeb からダウンロードする
Semantic Scholar の検索結果でクリップマークのアイコンが付いている文献は、プロジェクトに追加後、PDF をダウンロードすることが可能です。
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該当文献を選択し、Citavi プレビューペイン上の[file] > [PDF ファイル名] > [Open in preview] をクリック
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PDF が読み込まれたら、[Save a copy in the project] をクリック
AI を使用して重要なポイントを確認する
AI アシスタントを使用して、文献の重要なポイントを自動的に生成し、レコードの評価に追加することができます。これにより、プロジェクト内の文献を迅速に評価できます。
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Citavi プロジェクトを開く
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[References] タブを選択
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Citavi プレビューペインで目的の文献を開く
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プレビューペインで、[Tools]> [AI: Evaluate key findings ] を選択
【注意】
本機能はOCR(光学式文字認識)処理されたPDF でのみご利用できます。OCR 処理されていないPDF では実行時にエラーとなります。あらかじめご了承ください。
AI が自動的に生成した重要なポイントは、[Content] > [Evaluation] の下に自動的に追加され、確認や編集ができます。また、同じ操作を実行し、AI に重要なポイントを再生成させることもできます。なお、AI により生成されたポイントは、[Key Findings] が見出しに付きます。
【注意】
日本語の文書でも機能を利用できますが、出力結果は現時点で英語のみとなります。今後のアップデートで日本語にも対応する見込みです。
AI を使用してテキストを要約する
文献内で選択したテキストの要約を自動的に生成します。生成された要約はナレッジアイテム(要約、間接引用、コメント)として保存することができます。
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Citavi プロジェクトを開く
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[References] タブを選択し、目的の文献を選択
-
プレビューペインで、要約したいテキストを選択し、AI アイコンをクリック
もしくはテキストを選択した状態で、[Alt + S] でも実行可能【注意】
本機能はOCR(光学式文字認識)処理されたPDF でのみご利用できます。OCR 処理されていないPDF ではAI アイコンが表示されません。あらかじめご了承ください。
生成された要約は、[Quotations & comments] タブの下に表示されます。要約を確認・編集し、緑色のチェックマークをクリックして保存できます。AI が生成した要約には、「AI:」の接頭辞が付いています。
【注意】
日本語の文書でも機能を利用できますが、出力結果は現時点で英語のみとなります。今後のアップデートで日本語にも対応する見込みです。
AI アシスタント機能に関するFAQ
- どのAI モデルを使用していますか?
文献検索(Find Papers)は、Semantic Scholar。要約と重要なポイントの確認機能は、ChatGPT 4 を使用しています。
- AI アシスタントで使用できるデータ容量に制限はありますか?
利用できるデータ量の制限はありません。ただし、テキスト要約機能と重要なポイントを確認する機能に関しては、1回あたりに送信するデータ量が大きいと、結果が出力されない場合もあります。あらかじめご了承ください。
- 送信データは暗号化されますか?
AI アシスタントで使用されるデータは送受信時に暗号化(TLS 1.3)されます。また、使用したデータが 開発元クラウドサーバーに残ることはありません。
- AI との対話は可能ですか?
チャット(対話)形式での操作はできません。ただし、選択したテキストの要約は可能です。
まとめ
Citavi 7 のAI アシスタントは、研究活動における様々な作業を自動化し、研究者の負担を軽減します。特に、論文の検索、評価、要約といった作業は、AI アシスタントを活用することで大幅に効率化が期待できます。
参考ページ
- Find research papers using AI
https://www1.citavi.com/sub/manual7/en/index.html?ai_findpapers1.html
- Add key findings using AI
https://www1.citavi.com/sub/manual7/en/index.html?ai_keyfindings.html
- Add annotations using AI
https://www1.citavi.com/sub/manual7/en/index.html?ai_annotations1.html