80%近くのNVivo ユーザーは、インタビューの分析に多忙な日々を過ごしています。あなたと同様、彼らは揺るぎない結果をもたらすデータを解明する最善の方法を探しています。あなたがNVivoに不慣れ、もしくはインタビュー分析(テーマ分析)を始めたばかりの場合、どこからスタートべきか迷うかもしれません。インタビュー分析を始める際に役立つヒントをご案内します。
- #1. インタビューの書き起こし
- #2. 各質問の回答をグループ化
- #3. データ理解のためにテーマを見つけて一覧する
- #4. テーマ間の関連を把握し、分析力を深める
- #5. 参加者間の比較
- #6. 研究計画を整理し、集中する
#1. インタビューの書き起こし
録音(録画)したインタビューを書き起こすのは大変です。多くののインタビューをおこなったり、時間(そして予算)が限られていたりする場合は、特にやっかいです。 幸いにも、NVivoは書き起こしのための選択肢を備えています。まずは、NVivoに録音(録画)したインタビューデータのインポートします。その上でいずれかの方法を選択できます。
NVivo Trancriptionへのアップロード
NVivoと簡単に一体化でき、お求めやすい価格の自動音声書き起こしサービスです。音声(動画)ファイルは書き起こされ、自動的にあなたのNVivoプロジェクトにダウンロードされ、あとは分析するだけです。NVivo Transcriptionの詳細については、こちらをご覧ください。
NVivoのトランスクリプションツールを使って書き起こし
データにより耳を傾け、分析する際に有利なスタートを切ることが可能です。NVivoヘルプ Create transcripts (英語)から確認頂けます。
#2. 各質問の回答をグループ化
インタビューの書き起こしがすでに終わっている場合、ドキュメントを直接、NVivoにインポートして分析を開始することが可能です。半構造化インタビュー(一連の同じ質問が参加者に問われる)に取り組んでいる場合、見出しのスタイルを使って回答を自動的に整理することができます。
例えば、質問1の全回答をひとつの場所に集め、簡単に分析することが可能です。操作手順ついては、NVivoヘルプ Automatic coding in document (英語)をご覧ください。 インタビューがもっと自由で会話に近い場合、テーマ別に内容を整理する他のツールも使用可能です。
#3. データ理解のためにテーマを見つけて一覧する
テーマ分析には、参加者の話を理解することが含まれます。
- 彼らが話している要点は何か?
- 彼らが持っている意外な考えは何か?
- 彼らの考えの相違点は何ですか?共通点は何か?
NVivoにより、データ内のテーマに関するおおまかな感覚がつかめ、資料を掘り下げてより深い分析が可能になります。 例えば、頻出語クエリ(NVivoヘルプ Word frequency query (英語)を実行して、参加者の使用頻度が高い単語を見ることが可能です。その結果として生まれるワードクラウドにより、浮き上がるテーマが簡単に理解でき、分析を容易に楽しく進められます。
テーマ分析に対してより徹底的なアプローチを取ることで、各インタビューを読み通して浮かび上がるテーマを「コーディングする」ことが可能です。ここには興味深いコメントを選択し「ノード」と呼ばれるコンテナの中に入れることが含まれます。いつでもノードを開いて、そこに集めたすべてのコメントを見ることが可能です。
NVivoでは、コーディングプロセスのスピードアップを図る多くの方法が提供されています。NVivo Windowsをお使いの場合は、テーマを自動的に見つける自動インサイト機能の使用が可能です。詳しくは、NVivoヘルプ Automatic coding techniques(英語)をご覧ください。
#4. テーマ間の関連を把握し、分析力を深める
テーマ別に資料をコーディングしていくうちに、ノードのリストができあがります。このリストは定期的に見直して、関連するテーマを階層内で一つのグループ化可能かなどの点をチェックしながら調整することができます。これは単に「整理整頓する」だけではなく、分析プロセスには必要不可欠なステップであり、浮かび上がるテーマ間の関連を理解することに役立ちます。
あらゆるノードを開いて(ノード上でダブルクリック)、そこに集められた全コンテンツの閲覧が可能ですが、クエリを実行して分かりやすい方法でデータを見直すことも可能です。
例えば、「開発」の観点から「水質」について語っている参加者がいたり、「水質」に関する議論から「方針」が出てきたりします。NVivoに内でデータに問いかけ、その結果をさまざまな方法で視覚化することができます。詳しくは、NVivoヘルプ Move forward with queries and visualizations(英語)をご覧ください。
#5. 参加者間の比較
年齢、性別、居住地などの属性に基づき、インタビュー参加者の話を比較したい場合、各人に対して「ケース」を作成し、人口統計学的要因を指定することが可能です。
インタビュー参加者の「ケース」を作成し、強力なクエリと視覚化をのための準備が整います。例えば、マトリクスを作成し、選択テーマに対して男性と女性でどのような傾向があるかを見たりできます。
#6. 研究計画を整理し、集中する
膨大なデータの分析に集中するあまり、リサーチ・クエスションを見失ってしまう場合があります。 テーマとなるノードに資料を集め、これらのノードを「妥当な」階層内にまとめることで、整理と集中に役立ちます。 NVivo内のマインドマップ(NVivoヘルプ Mind maps(英語))は、考えをまとめるのに役立つ方法のひとつです。例えば、マインドマップ内で概念的枠組みがビジュアル化でき、考えが展開されるにつれてアップデートしていくことができます。
NVivoの中で、研究課程をプロジェクトジャーナルに記録していきましょう(NVivoヘルプ Memos(英語))。あなたの課題、仮定、判断、突然のひらめきに関する変更部分を記録することは、スーパーバイザーやクライアントからさまざまな質問を聞かれたときに、非常に役立ちます。
プロジェクトジャーナルはあなたのプロジェクトのストーリーを語り、判断に透明性を持たせ、執筆の際には身のすくむような白紙のページをなくすことに役立ちます。
著者 KATH MCNIFFについて
Kath McNiff is on a mission to help researchers deliver robust, evidence-based results. If they’re drowning in a sea of data (or floods of tears) she wants to throw them an NVivo-shaped life raft. As an Online Community Manager at QSR, she knows that peers make the best teachers. So, through The NVivo Blog, Twitter and LinkedIn, she shares practical advice and connects researchers so they can help each other. When she’s not busy writing blog posts, swapping stories on social media or training the latest tribe of NVivo users, she can be found wrestling four feisty offspring for control of the remote.
元記事 | Thematic analysis of interview data: 6 ways NVivo can help | The NVivo blog